Google DirectoryとOneLoginをディレクトリ連携する手順

1. 目的

このドキュメントでは、OneLoginとGoogle Directoryをディレクトリ連携し、ユーザー情報の同期をするための設定についてご案内いたします。

前提条件

  • OneLoginのライセンスが AdvancedかProfessional Bundleであること
  • OneLoginにおいて下記いずれかの権限をお持ちであること
    • Super User
    • Account Owner
  • Google Workspace または Cloud Identity のライセンスをお持ちであること
  • Googleの特権管理者権限をお持ちであること

仕様・制限

本セクションでは、OneLoginとGoogle Directoryとのディレクトリ連携をご利用頂く際の基本的な仕様・制限等についてご紹介します

  • 同期対象のユーザー属性 OneLoginの下記4属性がGoogle Directory側の対応する属性(カッコ内)から同期されます ・First name(名) ・Last name(姓) ・Email(メールアドレス) ・Username(メールアドレス) *OneLoginのEmail欄とUsername欄はどちらもメールアドレスが登録されます(登録不可)

  • ユーザーの認証 ユーザー情報はGoogle Directoryから同期されたものを利用しますが、OneLoginにログインするパスワードはOneLoginで設定・管理します。

  • OneLogin → Google Workspace のユーザプロビジョニングとは併用できません このディレクトリ連携機能では、Google Directory → OneLoginという方向でユーザー情報が同期されます。そのため、この逆向きの同期となるOneLogin → Google Workspaceという方向のユーザープロビジョニング機能とは併用することができません。

    *ユーザーを一旦OneLoginに取り込むためにGoogle Directoryとのディレクトリ連携を使用したいお客様は、同期が完了したのち、ディレクトリ連携を停止または削除してからGoogle Workspaceへのユーザープロビジョニングをご設定ください

補足:Google Directory 連携時のユーザー認証について

2019 年 10 月の Google API アップデートにより、Google 側 ID/PW 検証に OneLogin が利用するAPIアクセスが安全性の低いアプリケーションとしてブロックされるケースが増え、結果としてユーザー認証に失敗することが増加しました。つきましては、Google の ID・パスワードによる認証ではなく、現在では必ず OneLogin によるユーザー認証をご選択ください。

2. 手順

1. OneLoginにディレクトリ連携設定を追加する

本セクションと次のセクションでは、OneLoginとGoogle Directoryとのディレクトリ連携を、Google Directory上の下記の2ユーザを同期・作成する操作を例にしてご紹介します

❐ Google Directory上のユーザー

  • 管理者 OneLogin
  • 山本 哲人

❐ OneLogin上のユーザー

  • 管理者 OneLogin
  1. OneLoginに管理者としてログインし、[管理]をクリックし、Users > [Directories]>[New Directory]をクリックします

  2. Select a Directory Type > G Suite(※)の[Choose]をクリックします

    ※G SuiteはGoogle Workspaceの旧称です。OneLoginのUI上では依然G Suiteと表記されています。

  3. Google Directoryの設定を行います

    • Directory名を設定します
    • Authenticate users inにおいてOneLoginをご選択ください
    • Basic Configuration > Google Apps Domain にてGoogle Directoryのプライマリドメインを登録します
  4. Deleting Users from Google > Deleted users in Google ... においてGoogle Directory側でユーザーが削除されたときに、紐付いたOneLoginユーザーに適用する処理を選択できます ・are unaffected(何もしない) ・are suspended(無効化する) ・are deleted(削除する) *無効化または削除を推奨します

  5. Google Directoryを連携する上で各種設定を有効化します

    • Basic Configuration > Enable Google Apps as your user directory. にチェックを入れディレクトリ連携を有効化します
    • Include all sub-domains にチェックをいれるかを判断します チェックを入れることで、Google Apps Domains で指定したドメイン以外にもテナントに紐付いたドメインのユーザーをすべて同期することができます
    • Google Directoryで同期したユーザーに対してもOneLoginのMapping機能を有効にするために、Importing Users > Enable Mappings にチェックを入れます
    • Importing Users > Enable real-time updates にチェックを入れます
    • Importing Users > Sync User Status from Google にチェックを入れます
    • User Passwords > Enforce OneLogin password expiration policy にチェックを入れます
  6. Save]をクリックします

2. OneLoginとGoogle DirectoryをAPIで連携する

本セクションでは、OneLoginとGoogle Directoryを実際に連携するためのAPI連携の方法をご紹介します

  1. Basicタブ > API Authentication > [Authorize] をクリックすると、Googleのログイン画面に遷移しますので、Google Directoryの特権管理者でログインします
  2. Google DirectoryのAPI承認ページに遷移します OneLoginがお客様のGoogle Directoryテナントに対して、下記のアクセスを行うことを承認するために [次へ] をクリックします

❐OneLoginが要求する権限

  • ドメインのグループの表示
  • ドメインのユーザーのプロビジョニングの表示と管理
  1. 画面上部にDirectory successfully authorized! と表示されることを確認します

    API連携が完了すると、Basic > API Authentication > Session Token > Clear session token が表示されます

    また、[Sync Users]という手動同期実施用のボタンも同時に表示されます

  2. Google DirectoryからOneLoginにユーザー同期を開始するために、[Sync Users] をクリックします

以上で、OneLoginとGoogle DirectoryをAPIで連携する方法及び基本的なGoogle Directoryとのディレクトリ連携の設定は終了です

3. 結論

OneLoginとGoogle Directoryのディレクトリ連携ができているかを確認します。

  1. Users / Directoriesをクリックすると、Google DirectoryとのAPI接続に成功し、ユーザー同期が開始されるとディレクトリ一覧ページに現在の接続状況とユーザー同期数が表示されます 接続ステータスが●Connectedと表示されていることを確認します

  2. 実際に同期されてきたユーザーを確認します Users > [Users] をクリックします

  3. Google Directoryに登録されているユーザーが登録されていることを確認します *既にOneLoginとGoogle Directoryの両方に存在するユーザは連携を開始すると紐付きます *既にMappingルールの登録がある場合は、ユーザー作成と同時にRoleの割当などが実行されます



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